終戦の日に寄せて

にぎにぎ

2024年08月14日 09:39

 雲間に消えて行った若者を忘れない
  (卓球の早田ひなさんが行きたいと言う
「知覧特攻平和会館」にて恒久平和を誓う)

                  木村 永遠

帰って来たかった
爆弾だけを置いて来たかった

「笑って散っていきます
お母さんも泣かずに喜んでください
生前の不幸は幾重にも
お詫び申し上げます」
生前の不幸より 死に行く不幸なのに
時代が お国が 若者の心を狂わせた

親に特別攻撃隊のことを 言えない者もいた
兄も特攻で亡くなり
今度は自分が 逝こうとしている
本当の親不孝は 親より先に死ぬことだと
知っているから

基地に来たときは
粗末な三角兵舎の中で
お互いお国のためと 固く誓い合った

基地を飛び立つ前夜は
若くして逝くすさまじい恐怖で
押しつぶされそうな自分がいた
普段はあまり飲めないお酒を浴びて
気持ちを 高ぶらせた

祖国朝鮮のアリランを しんみりと歌った
逢いに来た恋人と
夫婦になる約束だけして 涙で別れた
お世話になった食堂のおばちゃんに
「生きるつもりだった 三十年をあげる」
優しい言葉を残して
南の雲間に消えて行った

「靖国神社で逢おう」が 合言葉だった
飛行服を身にまとっている出撃前の若者達
この笑顔に 私は恒久平和を約束したい




平和授業を真剣に聴いた子どもたちが、
戦争を体験しない様に!!
子どもたちが作った校歌は、こちら⤵
https://www.youtube.com/watch?v=OtAs99C7PzM

関連記事