陰口を叩く人の感覚
僕は佐木隆三氏・谷川俊太郎氏・横尾忠則氏・川上比呂美氏に接点がある。そんな僕のことを「有名人好きの馬鹿やろう」と思っている人がいるらしい。僕は尊敬する4人と接点を持とうと努力した。僕は売れていないが、同じように売れていない人の中には「他人に厳しく自己に優しくする」感覚を持っている人がいるようだ。
休日は時間があるので、いろんな本を読むことが出来る。
みんなの谷川俊太郎詩集(ハルキ文庫)から
き
ぼくはもうすぐきになる
なかゆびのさきっぽがくすぐったくなると
そこからみどりいろのはっぱがはえてくる
くすりゆびにもひとさしゆびにも
・・・
・・・
・・・
ぼくはもうかれるまでどこにもいかない
いつまでもかぜにそよいでたっている
分かりやすくてふと考えさせる詩が、好きだな。
観念的過ぎて長すぎる詩は、最後まで読むのが大変だ。
荒木経惟(文藝別冊・河出書房新社)
相手を使って表現するんじゃなくて、創出する。
相手の魅力とか本当のこととか嘘のことを引っ張り出す。
写真家の言葉ではあるが、
文芸にも通ずるところがある。
奢った文芸は、独りよがりに思える。
尚、荒木氏の家族に私の家族は似ている。
愛妻も愛猫ももちろん健在だが、
猫嫌いだった荒木氏が、
妻(陽子さん)が家に入れた猫(チロ)が大好きなったことも。
文芸家で世に出ようと思う人は、若い頃になんらかの賞を取った方がいい。くやしいが、なんらかの賞を取った人の作品が才能がある。いや才能があるから賞を取ったと判断される。僕は、食べなければいけないと20年以上も文芸から遠ざかっていた。今は、年齢的に賞は厳しいだろう。新鮮さに欠けると思われがちだから。
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