春の雪は桜の花弁
春の雪は桜の花弁
木村永遠(政所)
水が枯れ行く小川の周りを
「桜の花弁は見納めかな」と思いつつ
いつもの様にゆっくり歩く
春の雪は桜の花弁
一片一片がはらりひらりと風に乗って
近くの屋根や私の頭や
私の周りの道路の上に
舞い降りて舞い降りてくる
春の雪は桜の花弁
蕾から花弁へ花弁から雪の一片一片へ
たった一月のできごとだった
桜は一年後の輝きのために
穏やかに鼓動を整える
(「おおいた・ことばあそび界」代表
第51回大分合同新聞読者文芸「詩」
年間賞受賞者・大分市生涯学習指導者
*詩のつくり方を教えます。
連絡先09029607526木村)
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