映画『光』(河瀬直美監督)
映画『光』(河瀨直美監督)
(カンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞受賞)
「大切にしていたものを、
手放さないといけなくなるって!
とっても悲しいこと」
目が不自由な人のために映画の音声ガイドの
仕事をしている尾崎美佐子(水崎綾女)さんは、
目が不自由になったカメラマンの
中森雅哉(永瀬正敏)さんが愛機のライカを
投げ捨てた事を思い出して、
心から呟いた言葉。
僕が詩を手放さなくならなくなったら、
どうなるのだろう?
音声ガイドは、
伝え過ぎない
(押しつけがましくない)ことも大切、
目の不自由な人から、
その情景を想像する楽しみを
奪うことになる。
河瀨直美監督の弱者目線の作品作りは、
とても素晴らしく人間心理を深く描いていて!
そして優しい!
エンディングは、
観客の余韻を最高のものにした。
永瀬正敏さんや水崎綾女さん達の
演技も素晴らしかった。
感動(感涙)の映画であった。
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