映画『光』(河瀬直美監督)

にぎにぎ

2017年06月02日 18:52

映画『光』(河瀨直美監督)
(カンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞受賞)

「大切にしていたものを、
 手放さないといけなくなるって!
 とっても悲しいこと」

目が不自由な人のために映画の音声ガイドの
仕事をしている尾崎美佐子(水崎綾女)さんは、
目が不自由になったカメラマンの
中森雅哉(永瀬正敏)さんが愛機のライカを
投げ捨てた事を思い出して、
心から呟いた言葉。

僕が詩を手放さなくならなくなったら、
どうなるのだろう?

音声ガイドは、
伝え過ぎない
(押しつけがましくない)ことも大切、
目の不自由な人から、
その情景を想像する楽しみを
奪うことになる。

河瀨直美監督の弱者目線の作品作りは、
とても素晴らしく人間心理を深く描いていて!
そして優しい!

エンディングは、
観客の余韻を最高のものにした。

永瀬正敏さんや水崎綾女さん達の
演技も素晴らしかった。
感動(感涙)の映画であった。



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