冬を待つ季節
冬を待つ季節
木村 永遠
朝の涼し過ぎる位の風で赤くなる頬
その頬の赤さよりも
木々の葉っぱの真っ赤な鮮やかさ
昼を迎えてほっとした心に射す光より
紅が生き生きしている葉葉葉・・・
そして夕方になって家路に急ぐ頃
銀杏の葉っぱは陰りに包まれて
黄色い顔を見せる
冬を待つ季節になった
食べ物がこんなに美味しいとは
夜つま弾くギターの音が
こんなに澄んでいたとは
静かに自分に向き合うことが
こんなに前向きなことだったとは
そろそろ今年やり残したことに
思いを馳せる冬を待つ季節
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