「詩の言葉が!心に!!ぐいぐい入って来ました」
昨日の、ウサノピア・チャリティ・コンサートにて、
見ず知らずの一般の女性から、頂きました。
こういったありがたいお言葉が、
とっても嬉しいのです。
《朗読した詩2編》
こころのふるさと宇佐
木村 永遠
この里は神と共に暮らして来た
八幡造の赤い社(やしろ)に手を合わせて
宇佐の宮で静かに古(いにしえ)に思いを
馳せる
この里は水と共に暮らして来た
岳(たっ)切(きり)渓谷の緑の水にこころも洗って
東椎屋の滝で水のやさしさに
和(なご)まされる
この里は多くの命と共に暮らして来た
サファリの生きてるの叫びに元気をもらい
ぶどうの甘さに微笑む顔は
爽やか
この里で多くの命が散って行った
特別攻撃隊の滑走路に向かう前の
掩体壕の中の戦闘機の孤独は
寂し過ぎる
この里は神と共に暮らして来た
この里は水と共に暮らして来た
この里は多くの命と共に暮らして来た
この里で多くの命が散って行った
宇佐の宮に静かに手を合わせる
滑走路
木村 永遠
毎年お盆に
妻の実家の宇佐市上乙女に
向かって走る車は
スピードを落とさないと
今にも飛び上がりそうになる
宇佐海軍航空隊・特別攻撃隊
昭和二十年四月六日・四月十二日・
四月十六日・四月二八日・
五月四日と五回もの出撃
八一機・一五四名もの
尊い命が木端微塵
千八百メートルも続く
真っ直ぐさは
飛行機乗りの心を
如何に操縦していたのだろうか
瀬戸内型の穏やかな気候に包まれて
神からも守られている此の土地に
およそ七四年前には
取り返すことの出来ない
やるせなさがあったとは
海軍の真っ白な制服が誇らしげだった
母の兄でさえ
米寿を迎えた席で言っていた
「長崎の原爆で亡くなった
長兄(あに)の骨らしきものを拾った時でさえ
涙が出なかった
戦争は悲しみさえも凍らせる」
掩体壕を左右に見ながら
滑走路を左に曲がって
一式陸上攻撃機の誘導路を
走り切った
ほっとした心に
妻の実家が見えて来る
『多くの皆さん♪
ご来場、どうもありがとうございました。
フォトポエムポストカード等、購入して頂いた皆さん♪
どうもありがとうございました。
演奏者、主催者、関係者の皆さん♪
準備から片付けまで、どうもありがとうございました。
大変!お世話になりました』
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