ことばと詩の会「羽↔港」夢は詰まっている羽
ことばと詩の会「羽↔港」(令和二年一月十九日)
夢は詰まっている羽
木村 永遠
別府港から
大阪港までの
フェリーの旅が好きです
車を乗せたら
財布が軽くなって心は重たくなるので
陸(おか)では身軽な歩き旅です
別府港から
大阪港までの夜遅くに見る
瀬戸大橋の輝きが好きです
今日はもう明日も運転しないから
赤ワインのビンをラッパ飲みしながら見ます
瀬戸大橋の輝きに向かって「幸せだ」と叫びます
瀬戸大橋の輝きを見た後は
初めて一緒に同じ空気を吸う人と
大部屋で肩が触れたりしながら寝ます
物騒な現在であっても このフェリーでは
軽犯罪さえも聞いた事が無いから不思議と安心して熟睡出来ます
だから優しいフェリーでの穏やかな夜更けが好きです
三時間後 朝日が起こしてくれました大阪港は「もう直だ」と
カモメの水平飛行が「大阪にようこそ」と
歓迎してくれています
羽を広げたいのはカモメだけでは無い様で
せちがらさから解放されている僕の心も羽を広げたいと思っています
(羽ばたく力はもう無いのかもしれませんが)
やっぱり生きている限り
人々も持っていると思います
いつかは力を振り絞って羽ばたける大きな羽を
その羽を僕は時には広げたいと切望します
せちがらい日常には失望していて陸(おか)ばかり見ていますが
夢は詰まっているこの羽を精一杯 広げたいのです
相変わらず?平易な詩を作りました。
これでも10回位は、推敲しました。
尚、この詩は、
明日の午後1時からの
大分市ライフパルでの
「ことばと詩の会」にて、
朗読させて頂きます。
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