春の雪は桜の花弁(久しぶりの合同新聞)
水が枯れ行く小川の周りを
「桜の花弁は見納めかな」と思いつつ
いつもの様に ゆっくり歩く
春の雪は桜の花弁
一片一片が はらりひらりと風に乗って
近くの屋根や私の頭や私の周りの道路の上に
舞い降りて舞い降りてくる
春の雪は桜の花弁
道路の隅に積もった桜の雪の結晶を
こころで感じるだけでは物足りなくて
デジタルカメラの中に優しさを積もらせる
グランドでは小学生が
花冷え等関係無しに
元気一杯 野球を感じている
桜の雪が降り終わったら
熱い日差しに向かってプレーするんだろう
蕾から花弁へ花弁から雪の一片一片へ
たった一月のできごとだった
桜は一年後の輝きのために
穏やかに鼓動を整える
久しぶりに、大分合同新聞に詩が掲載されました。
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