夏に羽ばたくために
夏の陽射しは
僕にとっては とてつもないキラメキ
外に出るのを 頑なにためらう
向日葵の笑顔は
僕にとっては 嫌味な明るさ
鮮やかな黄色に 頭がくらくらする
でもこのまんま では だめ
立ち止まったままの僕は 若過ぎる
さようなら 桃色の季節
さようなら 緑の風
さようなら 降りしきる透明な雨
さようなら 君 さようなら
今日は早起きして
やどかりもまだ眠る
夜明け前の海に行こう
陽射しが降り注ぐ前にね
君の笑顔を ひおうぎ貝に写して
桃色の貝を
遠くへ 遠くへ 飛ばすんだ
君との季節を置き去りにして
僕が生まれた夏に
羽ばたくために
8月のフォトポエム展(トキハわさだタウン内の「お茶の若竹園」)
に寄せて、
作ってみました。
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