線路を歩く
真っ黒な「ぷらっとほーむ」を降りた
体が軽いから飛び降りるのはとても簡単
でも心はずしりと重たい
貨物列車のゴトンゴトンに
耳をそばだてながら
轢かれないように轢かれないように
雨と汗が浸み込んで鎧の様に重たい
よれよれの上着がへばりついた体で
飲み会で負けた落ち武者はレールの間を歩く
寝過ごした
最寄りの駅から歩けば徒歩五分なのに
寝過ごした
この土地は十二時には
僕が乗れる電車は走っていない
酔っぱらって寝過ごして
山向こうの真っ黒な駅で降りたことは
何度もある
今までは僕しかいないこの駅まで
タクシーを呼んだ
無駄にお金を使うのはもう嫌
無駄に汗を流して
レールの間を歩く走ることを選ぶ
以前なら「バカたれ」と
自分を責めて悲しかった
「お前が嫌いだ」「お前を落としてやる」
嘘吐きな僕が悪いのに
恨みつらみの感情が
不気味に口をにんまりする
二時間歩いてやっと辿り着いた我が家
玄関灯の妖しさは
あいつの不幸を望む落ち武者を
どう思うのだろうか
昨日「深夜徘徊」した
別府
昨夜の
DEAR FRIENDSのコンサート
今年も
心に響く歌を聴かせて頂きました♪
(「チャコの海岸物語」は、
森上がった)
こんなに素晴らしいコンサートが、
たったの1,000円とは安すぎる。
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