イル・ポスティーノ詩は誰のために

にぎにぎ

2011年10月29日 12:14

2011年10月10日にあった「大分県詩人連盟設立記念会」の
基調講話「詩を書き続けるためには」の中で、
大分県詩人連盟理事長は「詩は誰のために」という話もした。

「ノーベル文学賞」詩人のパブロ・ネルーダが、
映画イル・ポスティーノの中で、
自分の詩を盗用した郵便配達の青年を非難したところ、
青年は「詩は詩を書いた人間のものではない。詩を必要とする人間のものだ」と、
言った。

映画の中で、パブロ・ネルーダは、
「詩は深い意味を捉えようとするより、詩が示す情感を味わうことだ」と、
言っていた。

このふたつのことが、こころの奥底に残った。


『イル・ポスティーノ』(Il Postino, The Postman)は、1994年制作のイタリア映画。

1950年代の一時期、祖国を追われた実在の詩人パブロ・ネルーダがカプリ島に身を寄せた史実にもとづき、架空の漁村を舞台に物語は展開する。
イタリアの小さな島に住む内気な青年マリオは、父親から一緒に漁師をしようと言われるが断り続け、文字が読めることから郵便配達の仕事に就く。

届け先はただ1つ、チリから亡命してきた詩人パブロ・ネルーダの家だけであった。やがてパブロと交流することで、文学や芸術に目覚める。2人はしばしば浜辺で会話し、友情を深めてきたが、ついにパブロの逮捕状が解消され、島を去る日がやってきた。

マリオはパブロの協力もあって島のパブで出会ったベアトリーチェと結婚し、やがて共産主義活動に傾倒してゆく。数年後、パブロが島に訪れたとき、マリオの姿はなかった。共産活動のデモで命を落としていたのだった。パブロは2人の思い出の海岸に足を運び、マリオとの日々を想い、そっと涙を流した

主演のマッシモ・トロイージは撮影時に心臓病に犯されており、すぐに手術しなければ危険な状態だった。彼はロケの最中に倒れ、「今度は僕の最高のものをあげるからね」とスタッフに言い残し、撮影後の12時間後に亡くなっている。

ウィキペデアから引用



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