詩は何処に
詩は何処に行くのだろうか
詩は人々の心に届くのだろうか
黒山羊さんのように
詩を食べてくれる人はいるのだろうか
紙に書いた詩は
見たくもないという顔をされ
そこに詩があったことさえ
忘れ去られようとしている
詩で人々を癒したいと思うことは
おこがましいと自覚はしているが
映画イル・ポスティーノで
ネルーダの詩を恋人に贈った後
「詩は詩を求める人のためにある」と言った
郵便配達の青年の強い口調に励まされている
詩は何処に行くのだろうか
詩は人々の心に届くのだろうか
黒山羊さんのように
詩を食べてくれる人はいるのだろうか
紙に書いた詩は
見たくもないという顔をされ
そこに詩があったことさえ
忘れ去られようとしている
詩で人々を救いたいと思うことは
傲慢な考えだと自覚はしているが
詩の配達人は
これからもずっと詩を書き続けて
何度も何度もあなたの玄関のベルを鳴らしたい
たとえあなたが扉を開けてくれなかったとしても
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