ひとり
ひとりに
なりたいと思っていたんだ
ひとりの方が気が休まるから
ひとりに
なりたいと思っていたんだ
ひとりの方が傷つかなくてすむから
ひとりだと嘘をつかなくていいから
休みたいから
静かにしていたいから
ひとりになりたかった
自然だけが友達だと思っていた
痛さを感じる位の海風にさえ
心地よさを感じていた
でも寂しくて愛しくて
どうしようもなくて
いつのまにか白いTシャツと黒のジーンズを着てた
やっぱり寂しくて愛しくて
どうしようもなくなって
真っ黒な帽子と買って来てもらった真っ白なスニーカーを履いて
玄関を飛び出してた
そして求めたくて恋しくて
雑踏の中でポツンと立ち尽くした
ぼくは
生きてるから
感じたいから
あると思うから
いたわる気持ちが
あると信じたいから
みんなと共に歩んでいこうと思った
スクランブル交差点の真ん中で
2011.5.26 福岡市冷泉荘で、
「詩の朗読をする」にぎにぎです。
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