「母の日」の詩
母の日
十字架にかけられたイエスの
母マリアが
流した涙の跡に咲いた花が
最初のカーネーションだという
幼い頃
暗闇が怖くて泣いていた
私の背中をさすって
「大丈夫だよ」と
優しく私を包み込んでくれた母
大人になってからも
気が弱くて泣いてばかりいた
私の手を握って
「これからがんばるんだよ」と
厳しく私を励ましてくれた母
母の愛情の
ひとしずくひとしずくを
しっかりと受け止めて
カーネーションに
かけがえのない母への想いを託す
父が亡くなった後
父が建てた家を
ひとりで守り抜いている母
母は
最近「心持ち小さくなった」気がする
来年も再来年もずっとずっと
赤いカーネーションを贈れるように
元気な母であってほしい
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