詩「風船唐綿」大分合同新聞優秀作品
ふうせんとうわたが
急に真ん中からパカッと真っ二つ
風船が瞬く間に破けた
飛び出した綿の無垢さは
タンポポの愛しさに思えて
タンポポの様な綿毛は戸惑いながら
お空に向かって舞い上がる
ふわふわがぷかぷかゆらゆら
天使のような小っちゃな羽を精一杯広げて
ふわふわがぷかぷかゆらゆら
お空の大きな瞳の中に写りたいから
精一杯舞い上がる
南アフリカからどれ位の年月を重ねて
日本にやって来たの風船唐綿さん
眩しい日も嵐の日も
凍える日も乗り越えて
優しさをふわふわさせて
南アフリカからやって来てくれた
風船唐綿さん
日本の西の西のこのお家を
「綿毛に包まれたなら幸せになれるよ」
優しさで総てを包むために訪ねてくれた
そうだよね風船唐綿さん
今日の大分合同新聞の〈優秀作品〉に、
選ばれました。
選者の長谷目源太先生から
「フウセントウワタカズラの丸い果実の、
それが音たてて破裂するありさまなどが、
優しい
擬音のくりかえしで巧妙に、
親しい仲間のように描かれていて面白い」
とてもありがたい御批評を、頂きました。
どうも、ありがとうございます。
これからも、
「
人にあっと言わせる(感動して頂く)詩を、
作って発表しようと思います」
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