2013年11月23日
それが秋
黄昏には黄色が似合う
紅が滲む
ことの葉が ものうげに
黄昏る
黄昏は赤色が似合う
黄が和む
ことの葉は もどかしく
黄昏る
汗を拭うことも無くなって
眩しさにくらくらすることも
無くなって
木々は寒さの前に
頬を染める
(緑の新鮮さは
忘れてはいない)
俯く時は
緑から黄色になって
明日に向かうときは
真っ赤になって
(緑の新鮮さは
忘れてはいない)
木々は寒さに向かって
立ち止まる
それが秋
紅が滲む
ことの葉が ものうげに
黄昏る
黄昏は赤色が似合う
黄が和む
ことの葉は もどかしく
黄昏る
汗を拭うことも無くなって
眩しさにくらくらすることも
無くなって
木々は寒さの前に
頬を染める
(緑の新鮮さは
忘れてはいない)
俯く時は
緑から黄色になって
明日に向かうときは
真っ赤になって
(緑の新鮮さは
忘れてはいない)
木々は寒さに向かって
立ち止まる
それが秋

2013年11月13日
銀杏の絨毯に包まれて
銀杏の絨毯に包まれたベンチに座って
妻と僕は 詩集「女に」を読んだ後
詩人の谷川俊太郎さんと
絵描きの佐野洋子さんの熟年夫婦の関係
そう 艶かしい愛に口を綻ばせる
妻と出逢った頃も
銀杏の絨毯に包まれたベンチで
コートの襟を立てていた
木枯らしの音が聞こえているはずなのに
桜の花弁の様に
ほんのりピンクの恋人だった
幾年過ぎて今は
銀杏の絨毯に包まれたベンチに座って
時をゆっくり眺めている
「少し寒くなったね。帰ろうか」
枯れ行く冬を待っている
穏やかな眼をした僕らは
やがて 髪が真っ白になって
額に深い皺を刻む
身も心もひとつになって
凍てつく土に帰って行く
妻と僕は 詩集「女に」を読んだ後
詩人の谷川俊太郎さんと
絵描きの佐野洋子さんの熟年夫婦の関係
そう 艶かしい愛に口を綻ばせる
妻と出逢った頃も
銀杏の絨毯に包まれたベンチで
コートの襟を立てていた
木枯らしの音が聞こえているはずなのに
桜の花弁の様に
ほんのりピンクの恋人だった
幾年過ぎて今は
銀杏の絨毯に包まれたベンチに座って
時をゆっくり眺めている
「少し寒くなったね。帰ろうか」
枯れ行く冬を待っている
穏やかな眼をした僕らは
やがて 髪が真っ白になって
額に深い皺を刻む
身も心もひとつになって
凍てつく土に帰って行く

2013年11月10日
ロックよ ありがとう
(1番)
半ズボンの頃
飛行機から降りて来たビートルズのおかっぱ頭
俺のロックの原点だ
ロックするとカッコいい
ロックすると女にもてる
詰襟の頃
耳元でシャウトしてたローリングストーンズ
俺のロックへの憧れだ
ロックするとカッコいい
ロックすると女にもてる
ロックする奴は
不良だと世間から怒られた10代の頃
俺は 罵しられ続けた
ロックする奴は ろくでもない
ロックするお前は 勘当だ
(2番)
京都に居た頃
昼間はブッダの勉強をしていた二十歳の俺
夜はクリーム肴にウイスキーコーク
ロックの夜はブッダをぶった切り
ロックの店は鼓膜が破れる位の治外法権
仕事に追わちまった頃
家族を作って家族を守ることに必死だった時
聞こえるのはジェフベックのギターの音色
ロックは魂の汗
ロックは生きてる証
世間への欲も無くなった今
昼間は墓場までの道筋を考えながら
夜はエレキを初恋の様に抱き締める
ロックは ろくでもない人生
ロックがあったから 生きて来た
俺は叫ぶぜ ろくでもない人生
俺は吠えるぜ 転がり続けてここまで来たって
のた打ちまくって ここまで来たって
ロックよ ありがとう

Theガッツ(11月9日(土)大分市カンタループⅡにて)

飛富士(11月9日(土)大分市中央通り)
半ズボンの頃
飛行機から降りて来たビートルズのおかっぱ頭
俺のロックの原点だ
ロックするとカッコいい
ロックすると女にもてる
詰襟の頃
耳元でシャウトしてたローリングストーンズ
俺のロックへの憧れだ
ロックするとカッコいい
ロックすると女にもてる
ロックする奴は
不良だと世間から怒られた10代の頃
俺は 罵しられ続けた
ロックする奴は ろくでもない
ロックするお前は 勘当だ
(2番)
京都に居た頃
昼間はブッダの勉強をしていた二十歳の俺
夜はクリーム肴にウイスキーコーク
ロックの夜はブッダをぶった切り
ロックの店は鼓膜が破れる位の治外法権
仕事に追わちまった頃
家族を作って家族を守ることに必死だった時
聞こえるのはジェフベックのギターの音色
ロックは魂の汗
ロックは生きてる証
世間への欲も無くなった今
昼間は墓場までの道筋を考えながら
夜はエレキを初恋の様に抱き締める
ロックは ろくでもない人生
ロックがあったから 生きて来た
俺は叫ぶぜ ろくでもない人生
俺は吠えるぜ 転がり続けてここまで来たって
のた打ちまくって ここまで来たって
ロックよ ありがとう

Theガッツ(11月9日(土)大分市カンタループⅡにて)

飛富士(11月9日(土)大分市中央通り)
2013年11月04日
石ころ
無
音が生まれた 声が耳に聞こえた
おそるおそる声を出してみた
世界は割れなかった
少しだけ余裕が出て来た
肩を震わせて 地平線まで届けと
喉を枯らした叫んだ
土
石が生まれた 石を集めた並べた
目印にした 並べた石に声の意味を載せた
文字をつくった
葉
ことば が うきあがった
ことば を 駆使した人は
ことば を 裏切った
ことば を 文字にしたら
どうしようもなくなった
糸
ことば は つくらない方がいい
ことば を 紡ぐ
ことば を 編む
がんじがらめに絡まった文字を
真っ赤に染まった糸を
なんとか解きたいと・・・
意図を見失う前に
音が生まれた 声が耳に聞こえた
おそるおそる声を出してみた
世界は割れなかった
少しだけ余裕が出て来た
肩を震わせて 地平線まで届けと
喉を枯らした叫んだ
土
石が生まれた 石を集めた並べた
目印にした 並べた石に声の意味を載せた
文字をつくった
葉
ことば が うきあがった
ことば を 駆使した人は
ことば を 裏切った
ことば を 文字にしたら
どうしようもなくなった
糸
ことば は つくらない方がいい
ことば を 紡ぐ
ことば を 編む
がんじがらめに絡まった文字を
真っ赤に染まった糸を
なんとか解きたいと・・・
意図を見失う前に

写真は、11月4日(月)に行った
大分県竹田市の街並み。
2013年11月02日
おいなり から チュー
彼女が来たよ
僕の膝に
彼女に逢えたよ
やっと僕の膝で
茶色かな
黄色かな
きつね色だよ
ビール色だね
ちっちゃいけど
がんばってた
おいなり にしたよ名前
愛する猫
おいなり
見つめられると
おーだめ!
おいなり が
突然 おー!いない
そっと 外に
あきらめていたら
あきれていたら
ひょこっと
帰って来たよ
「にゃー」(高い声)
『おだまり』(低い声)
うわ瞳つかいの
おいなり から チュー
僕の膝に
彼女に逢えたよ
やっと僕の膝で
茶色かな
黄色かな
きつね色だよ
ビール色だね
ちっちゃいけど
がんばってた
おいなり にしたよ名前
愛する猫
おいなり
見つめられると
おーだめ!
おいなり が
突然 おー!いない
そっと 外に
あきらめていたら
あきれていたら
ひょこっと
帰って来たよ
「にゃー」(高い声)
『おだまり』(低い声)
うわ瞳つかいの
おいなり から チュー
