2016年05月18日

九州が揺れる

 九州が揺れる

         木村永遠(政所)

九州が揺れる自然が轟音を鳴らす
家を無くす
掛け替えの無い命さえも失う
いつになったら平穏な日々に
無情にも心も揺れる
堪らない不安・寂しさ・悲しみ
心は揺れ惑う
あの忌まわしい日と
あまり変わらない状況の中
時は刻む刻まれながら明日が来る
鯉幟の逞しさに明日への希望を
カーネーションの優しさに
明日への真心を安らかに祈りたい
(「おおいた・ことばあそび界」代表
第51回大分合同新聞読者文芸「詩」
年間賞受賞者・大分市生涯学習指導者
*詩のつくり方を教えます。
連絡先09029607526木村)  


2016年05月18日

春の雪は桜の花弁

 春の雪は桜の花弁

           木村永遠(政所)

水が枯れ行く小川の周りを
「桜の花弁は見納めかな」と思いつつ
いつもの様にゆっくり歩く
春の雪は桜の花弁
一片一片がはらりひらりと風に乗って
近くの屋根や私の頭や
私の周りの道路の上に
舞い降りて舞い降りてくる
春の雪は桜の花弁
蕾から花弁へ花弁から雪の一片一片へ
たった一月のできごとだった
桜は一年後の輝きのために
穏やかに鼓動を整える 
(「おおいた・ことばあそび界」代表
第51回大分合同新聞読者文芸「詩」
年間賞受賞者・大分市生涯学習指導者
*詩のつくり方を教えます。
連絡先09029607526木村)