2012年08月15日

雲間に消えて行った若者を忘れない

 (知覧特攻平和会館にて恒久平和を誓う)

帰って来たかった
爆弾だけを置いて来たかった

「笑って散っていきます
 お母さんも泣かずに喜んでください
 生前の不幸は幾重にも
 お詫び申し上げます」
生前の不幸より 死に行く不幸なのに
時代が お国が 若者の心を狂わせた

親に特別攻撃隊のことを 言えない者もいた
兄も特攻で亡くなり
今度は自分が 逝こうとしている
本当の親不孝は 親より先に死ぬことだと
知っているから

基地に来たときは
粗末な三角兵舎の中で
お互いお国のためと 固く誓い合った

基地を飛び立つ前夜は
若くして逝くすさまじい恐怖で
押しつぶされそうな自分がいた
普段はあまり飲めないお酒を浴びて
気持ちを 高ぶらせた

祖国朝鮮のアリランを しんみりと歌った
逢いに来た恋人と
夫婦になる約束だけして 涙で別れた
お世話になった食堂のおばちゃんに
「生きるつもりだった 三十年をあげる」
優しい言葉を残して
南の雲間に消えて行った

「靖国神社で逢おう」が 合言葉だった
飛行服を身にまとっている出撃前の若者達
この笑顔に 私は恒久平和を約束したい


雲間に消えて行った若者を忘れない

今日は、67回目の「終戦記念日」。



同じカテゴリー()の記事画像
阿呆鳥の末路「にぎにぎ」ポエトリーリーディング
【竹田よしみ会】入会
公立小中校歌の手本(地域の特色を入れて唯一無二の校歌に)
取下げ書の提出の強要(大分市教育委員会からの)
天国から地獄へ
大分市教委学校施設課から取下げ書提出の強要
再審制度「見直しを」
斎藤元彦さん「おめでとうございます」
世界くらべてみたらコスタリカの小学生
624人もの小学生への人権侵害
同じカテゴリー()の記事
 阿呆鳥の末路「にぎにぎ」ポエトリーリーディング (2025-02-12 22:12)
 【竹田よしみ会】入会 (2025-02-07 21:32)
 公立小中校歌の手本(地域の特色を入れて唯一無二の校歌に) (2025-01-11 19:14)
 取下げ書の提出の強要(大分市教育委員会からの) (2024-12-18 21:44)
 天国から地獄へ (2024-12-10 18:52)
 家族がバラバラに (2024-12-07 23:26)
 大分県弁護士会人権擁護委員会の裁定待ち (2024-12-05 23:15)
 「大在東小校歌差替え問題」が、あってから。 (2024-12-04 21:34)
 大分市教委学校施設課から取下げ書提出の強要 (2024-11-25 23:17)
 再審制度「見直しを」 (2024-11-23 10:40)

Posted by にぎにぎ at 11:26│Comments(0)
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。