2013年08月05日

スクランブル交差点(夏の日差し)

ちっぽけと思いたかったけど
とてつもない思いを抱えていた君が
スクランブル交差点の斜め向こうから
前の人と横の人の間を縫って
走って来る

髪をそよ風の爽やかさにした君が
デパートのすぐ前の横断歩道から
人々がいろいろな思いを寄せている間から
僕に向かってまっしぐらに
飛び込んで来る

ちっちゃくてか細過ぎる姿を
思い出せない位満面の笑顔が心地よい

君は悲しみや寂しさという名の感情さえも
ほとばしる汗さえも微笑みにかえて
僕の胸の中に飛び込んで来る

好きだよ
僕も君もみんなの視線など気にしない
しかめっ面だった僕の
細い首に飛びついた君を
好きだよの思いを込めて
しっかりと抱き締めている



  


Posted by にぎにぎ at 22:41Comments(0)詩2012年4月~