2015年03月17日

そろそろ「あたたかさ」

蔭る
でも薄らと射す
あたたかさ

暗いことに
嫌になる
どんなときも
こころは「あたたかさ」

「楽しいことはないな
最近は
新聞が泣く
ニュースが咽び泣く
自分が悲涙のなかで蠢く」

そろそろ
日が出て
陽が見守ってくれて
人と人とが「あたたかさ」を
わかちあう

そんな日に
そろそろ


  


2015年03月17日

カミソン

幼い頃
川で石投げをして遊んでいた
夏の眩しさの中
川で煌めく水飛沫を上げていた

なのに今
川を見ると心が動かなくなる
悲しみを越えて愕然さを越えて
川を見ると心が凍り付く

中学1年生が亡くなった
カミソンは13歳までしか生きることが出来なかった
13歳は激しく揺れ動く心を持て余しながらその日を生きる
持て余している悲しみや寂しさを希望が打ち消してくれるから
13歳はその日を生きている

遠くからあの町にやって来た少年は
町で生きるためには遊んでくれる仲間を求めるしかなかった

良き先輩だと思っていた18歳はカミソンの命を奪った
18歳で取り返しが付かない大きな罪を犯した
持て余しているイライラをカミソンにぶつけまくった果てに
体は小さくてもとっても大きなこれからがあるカミソンを
殴って殴って切って切って切り刻んで刺して刺しまくって殺した

どうして大人は
カミソンを18歳の少年も救えなかったのだろう
「事は起こってからでは遅過ぎる」といつも思っているはずなのに
大人はもっと少年の生活や行動や心に向き合って
「ウザイ」と言われても少年の近くに居なければいけなかった

「大人は少年の希望のために生きる」
このことこそが大人の使命



 川崎市の多摩川河川敷で殺害された中学1年の上村遼太君(13)
 謹んでお悔やみ申し上げます



  


Posted by にぎにぎ at 18:47Comments(0)詩2015年1月~人生相談