2012年12月29日

どんどん狭くなって行くのだろうかこの坂は
どこまで続いて行くのだろうかこの坂は
行きつくところまで行ったとしても
下りることが出来るのだろうかこの坂から

あの日海から逃げてきた
息を切らせた坂が途中で休む所まで逃げ惑った
下を見つめる瞳は
フラッシュバックするみんなの笑顔を探していた
探し求めた

久し振りの足は
きついよ上ったら上ったら休むよ
せせらぎの横で休むよ
川の流れは時には急だけど
せせらぎの横で休むよ

勢いを増す流れは思い出させた
嫌だったけど涙も出ない位の愕然さ
瞳にこびりついて離れないあの日を
掛け替えのない人が流されたあの日を
増々勢いを増す流れは
急に変わったあの日のそれからを思い出させる

悔しかった口惜しかった
何故に助けられなかったんだあの日
未だに帰らないあの人の笑顔がフラッシュバックする

何年振りになるのだろうか
足だけはゆっくりと坂を上っている
あの日からもうすぐ2年



  


Posted by にぎにぎ at 23:04Comments(0)詩2012年4月~