2011年12月28日

詩は何処に

詩は何処に行くのだろうか
詩は人々の心に届くのだろうか
黒山羊さんのように
詩を食べてくれる人はいるのだろうか

紙に書いた詩は
見たくもないという顔をされ
そこに詩があったことさえ
忘れ去られようとしている

詩で人々を癒したいと思うことは
おこがましいと自覚はしているが
映画イル・ポスティーノで
ネルーダの詩を恋人に贈った後
「詩は詩を求める人のためにある」と言った
郵便配達の青年の強い口調に励まされている

詩は何処に行くのだろうか
詩は人々の心に届くのだろうか
黒山羊さんのように
詩を食べてくれる人はいるのだろうか

紙に書いた詩は
見たくもないという顔をされ
そこに詩があったことさえ
忘れ去られようとしている

詩で人々を救いたいと思うことは
傲慢な考えだと自覚はしているが
詩の配達人は
これからもずっと詩を書き続けて
何度も何度もあなたの玄関のベルを鳴らしたい
たとえあなたが扉を開けてくれなかったとしても


  


Posted by にぎにぎ at 18:20Comments(0)