2012年02月05日
巴菜
「華がある」って
言われた人は少ないと思う
「華がある」
そんな日も
あの時に
ここにある気持ちが
君だから
君が
かけがえがなくて
唇がやさしいから
抱きしめたい
君の心葉が稚い(いとけない)から
音が留まる
枯れ行く 花弁
みずみずしく生まれる ・・・ 花

桜花
言われた人は少ないと思う
「華がある」
そんな日も
あの時に
ここにある気持ちが
君だから
君が
かけがえがなくて
唇がやさしいから
抱きしめたい
君の心葉が稚い(いとけない)から
音が留まる
枯れ行く 花弁
みずみずしく生まれる ・・・ 花

桜花
2012年02月05日
つつんで むすんで
大分県立芸術文化短期大学の
第50回 卒業終了制作展(大分県立芸術会館)に、
行って来ました。



ことばには、敏感です。
好き嫌いもあります。
見たことあるよな?もあります。
製作者のみなさん♪
スタッフのみなさん♪
受付のみなさん♪
ありがとうございました☆
第50回 卒業終了制作展(大分県立芸術会館)に、
行って来ました。



ことばには、敏感です。
好き嫌いもあります。
見たことあるよな?もあります。
製作者のみなさん♪
スタッフのみなさん♪
受付のみなさん♪
ありがとうございました☆
2012年02月05日
女たちへのいたみうた金子光晴を読もう
金子光晴詩集『人間の悲劇』より
もう一篇の詩
たうとう僕は
あなたのうんこになりました。
そして狭い糞壺のなかで
ほかのうんこといっしょに
蠅がうみつけた幼蟲どもに
くすぐられてゐる。
あなたにのこりなく消化され、
あなたの滓になって
あなたからおし出されたことに
つゆほどの怨みもありません。
うきながら、しずみながら
あなたをみあげてもよびかけても
恋人よ。あなたは、もはや
うんことなった僕に気づくよしなく
ぎい、ぱたんと出て行ってしまった。
(ごむ風船みたいにふはついたお嬢さん)
ごむ風船みたいにふはついたお嬢さん。
青空で、ぱんぱん割れるお嬢さん。
うんこをちょっぴりお尻につけて
とびまはってゐるお嬢さん。
いまが悲しい時代だって、君は若い。
君のからだははずんで、天と頬ぺたをつけっこする。
君の恋人になりたいな。だめなら僕は
せめて、石鹸になりたいよ。
くずぐったがるわきのしたや、
おへそや、またを辷(すべ)りまはり
君の素肌で泡を立てて
身を細らせる石鹸に。
君にとって、どうせ僕なんか、
石鹸ほどにも気にも止めぬだらう。
蛞蝓(なめくぢ)のやうなものをつかんで
君はおどろきの叫びをあげる。
『なんてこの人小さくなったんだろ』
久し振りに、
金子光晴詩を味わいました。
「女たちへのいたみうた」金子光晴詩集(集英社文庫)と、
「金子光晴を読もう」野村喜和夫著(未来社)。
好きな詩はたくさんありますが、
特に好きな詩は、上記2篇です。
こういうような?詩を書きたいと思います。
「女たちへのいたみうた」の鑑賞として、
「鑑賞―男たちへのいたみうた」という題で、
小池真理子氏(作家)は、こう書いています。
『金子光晴の詩に描き出された世界、あるいはまた、金子光晴が選んだ生き方は、生ぬる
い現代社会における「正しい男の生き方・感じ方」を示唆するものであるとも言える。
それは、どうやったらフラれずにすむのか、どうやれば苦労せずに生きられるのか、そん
なことばかり考え、ろくな反骨精神も持てず、批判と苛めを取り違え、取り入れることだけ
が得意で、実際はうじうじしながら周囲の動向を窺っている現代のひよわな男の子たちに、
是非、一度は読んでもらいたい甘美で力強い、毒のあるダンディズムをはらんだ世界なの
である。』
ぼくも、金子光晴を見習おう?と思う。
もう一篇の詩
たうとう僕は
あなたのうんこになりました。
そして狭い糞壺のなかで
ほかのうんこといっしょに
蠅がうみつけた幼蟲どもに
くすぐられてゐる。
あなたにのこりなく消化され、
あなたの滓になって
あなたからおし出されたことに
つゆほどの怨みもありません。
うきながら、しずみながら
あなたをみあげてもよびかけても
恋人よ。あなたは、もはや
うんことなった僕に気づくよしなく
ぎい、ぱたんと出て行ってしまった。
(ごむ風船みたいにふはついたお嬢さん)
ごむ風船みたいにふはついたお嬢さん。
青空で、ぱんぱん割れるお嬢さん。
うんこをちょっぴりお尻につけて
とびまはってゐるお嬢さん。
いまが悲しい時代だって、君は若い。
君のからだははずんで、天と頬ぺたをつけっこする。
君の恋人になりたいな。だめなら僕は
せめて、石鹸になりたいよ。
くずぐったがるわきのしたや、
おへそや、またを辷(すべ)りまはり
君の素肌で泡を立てて
身を細らせる石鹸に。
君にとって、どうせ僕なんか、
石鹸ほどにも気にも止めぬだらう。
蛞蝓(なめくぢ)のやうなものをつかんで
君はおどろきの叫びをあげる。
『なんてこの人小さくなったんだろ』

久し振りに、
金子光晴詩を味わいました。
「女たちへのいたみうた」金子光晴詩集(集英社文庫)と、
「金子光晴を読もう」野村喜和夫著(未来社)。
好きな詩はたくさんありますが、
特に好きな詩は、上記2篇です。
こういうような?詩を書きたいと思います。
「女たちへのいたみうた」の鑑賞として、
「鑑賞―男たちへのいたみうた」という題で、
小池真理子氏(作家)は、こう書いています。
『金子光晴の詩に描き出された世界、あるいはまた、金子光晴が選んだ生き方は、生ぬる
い現代社会における「正しい男の生き方・感じ方」を示唆するものであるとも言える。
それは、どうやったらフラれずにすむのか、どうやれば苦労せずに生きられるのか、そん
なことばかり考え、ろくな反骨精神も持てず、批判と苛めを取り違え、取り入れることだけ
が得意で、実際はうじうじしながら周囲の動向を窺っている現代のひよわな男の子たちに、
是非、一度は読んでもらいたい甘美で力強い、毒のあるダンディズムをはらんだ世界なの
である。』
ぼくも、金子光晴を見習おう?と思う。