2012年02月26日

ひとり

ひとりに
なりたいと思っていたんだ
ひとりの方が気が休まるから

ひとりに
なりたいと思っていたんだ
ひとりの方が傷つかなくてすむから
ひとりだと嘘をつかなくていいから

休みたいから
静かにしていたいから
ひとりになりたかった

自然だけが友達だと思っていた
痛さを感じる位の海風にさえ
心地よさを感じていた

でも寂しくて愛しくて
どうしようもなくて
いつのまにか白いTシャツと黒のジーンズを着てた

やっぱり寂しくて愛しくて
どうしようもなくなって
真っ黒な帽子と買って来てもらった真っ白なスニーカーを履いて
玄関を飛び出してた

そして求めたくて恋しくて
雑踏の中でポツンと立ち尽くした

ぼくは
生きてるから
感じたいから
あると思うから
いたわる気持ちが
あると信じたいから

みんなと共に歩んでいこうと思った
スクランブル交差点の真ん中で



2011.5.26 福岡市冷泉荘で、
「詩の朗読をする」にぎにぎです。  


Posted by にぎにぎ at 17:51Comments(5)