2013年05月25日

いまを生きる力(五木寛之詩)

龍谷大学創立374年
龍谷大学校友会大分県支部結成30周年記念講演会を、
大分市コンパルホールに聴きに行った。

講師の五木寛之氏が、
さりげなく登場して、
90分話して、
さりげなく退場した。

物語の作り手のプロだけあって、
起承転結が、しっかりとしていた。

大分のホテルの窓から見た落日の向こうの由布山から始まって、
講演会の後に届いた手紙のことを、
ユーモアたっぷりに話してくれた。

50歳の時に、隠れ念仏の研究の権威の
千葉先生の講義を聴きたくて、
龍谷大学の聴講生になったこと。

終戦後、北朝鮮から夜中に徒歩で、
38度線を越えて日本に引き揚げた時の、
想像を絶する苦い経験。

ベトナム戦争の十数年で、
アメリカ兵は62.000人亡くなったが、
その数は日本の自殺者の2年分であること。

オーストリアの精神科医でユダヤ人であるために、
ナチスドイツに迫害されたフランクルの著書のこと。

そして
兼六園の雪つりを例えて、
しなることが出来ない(萎えることが出来ない)
硬い心は折れやすいから、
「心が萎えた状態こそ生きる力である」と、
結んだ。

ホワイトボードを2回だけ使ったが、
パソコンや写真は一切使わず、
「わたくしは・・・」で始まる穏やかな口調で、
90分、飽きさせること無く、
今後に生かすことが出来るお話をして頂いた。

(風邪気味でだるかった体に、じわっと気みたいなものが、
注ぎ込まれた)

五木寛之詩、龍谷大学校友会大分県支部の皆様、
本日は、どうもありがとうございました。

五木寛之詩、親鸞の本まで頂き、
じっくりと読ませて頂きます。


  


Posted by にぎにぎ at 18:19Comments(0)日記