2009年10月23日
母の『奈良漬』(大分合同新聞投稿)
母は七十の齢(よわい)を過ぎても、お中元は手作りの『奈良漬』です。
僕が贈るお中元まで、母の『奈良漬』です。
母は『奈良漬』のために六月から瓜を捜して、塩にもこだわります。
父が亡くなって二年経ちました。
僕は母に言いました。
「この家(うち)は段差が多くて、冬はとても寒くて年寄り向きじゃないな。
この家から僕の家に来たらどう?
親父の建てた家に、こだわらなくてもいいんじゃないの?」
『そんなこと言っても、にぎにぎ!お父さんが建てた家(いえ)を守りたいんよ!
お父さんとの思い出を大切にしたいんよ!』
お母さん 六月になりました。
そろそろ『奈良漬』の瓜を捜しに行きますか?
お母さん 七月になったら、今年も僕が贈るお中元もお願いします。
お母さん 今年は僕も『奈良漬』作りを手伝いますよ。
母が父への気持ちを、酒かすに込めるように。
僕も母への気持ちを、酒かすに込めさせて頂きます。
「お母さん 本当にありがとう」
「お母さんいつまでも元気で一生懸命にね」
僕が贈るお中元まで、母の『奈良漬』です。
母は『奈良漬』のために六月から瓜を捜して、塩にもこだわります。
父が亡くなって二年経ちました。
僕は母に言いました。
「この家(うち)は段差が多くて、冬はとても寒くて年寄り向きじゃないな。
この家から僕の家に来たらどう?
親父の建てた家に、こだわらなくてもいいんじゃないの?」
『そんなこと言っても、にぎにぎ!お父さんが建てた家(いえ)を守りたいんよ!
お父さんとの思い出を大切にしたいんよ!』
お母さん 六月になりました。
そろそろ『奈良漬』の瓜を捜しに行きますか?
お母さん 七月になったら、今年も僕が贈るお中元もお願いします。
お母さん 今年は僕も『奈良漬』作りを手伝いますよ。
母が父への気持ちを、酒かすに込めるように。
僕も母への気持ちを、酒かすに込めさせて頂きます。
「お母さん 本当にありがとう」
「お母さんいつまでも元気で一生懸命にね」
