2012年07月26日

寡黙だった君だったけど
君は堪らなかったんだ
君は堰を切った

君は「海が嫌い」だったけど
君は久しぶりに海の前で佇んだ
「いやおうなしに寄せて来る時だけど
優しい小波がいつも語りかけてくれますように」
君は祈りをつぶやいた

悲しくて苦しくて辛すぎる
ボールペンがぎこちない手紙だったけど
僕が毎朝散歩する海岸に届く前に溶けてしまったけど
僕には文字が見えない手紙だったけど

じっと心を瞑って
君の重たさをいつまでも思いっきり抱きしめている


  


Posted by にぎにぎ at 23:15Comments(0)詩2012年4月~