2012年07月06日

男と女には
道具はいらない

いるとすれば



もちろん

男が 種を 蒔いて
女 という名の 土の中へ

深くへ
奥へ
奥深くへ と

女 という名の土が
ちきゅう
という なの しきゅう へ

種を たらし込む  


Posted by にぎにぎ at 22:46Comments(0)詩2012年4月~

2012年07月06日

洞窟の奥の奥にいた

あるものは 
消滅して 再生する

それは今日 そして明日
そしてそして ボク

ボクは 消えたい
溶けてしまいたい

夜の闇の中に 迷い込んだ

洞窟の奥の奥にいた

ボクは 右手を枕にして
左手で 膝を抱き締めていた

このまま 安らいでいたい  


Posted by にぎにぎ at 22:43Comments(0)詩2012年4月~

2012年07月03日

君と過ごした海

真昼の海で
顔が濡れることを嫌う君に向かって
僕はわざと波をバシャバシャさせた
水滴だらけの君の顔は
プーット膨れていた
「もう嫌い」
水滴が涙に見えた
『ごめんな』
僕は気持ち一杯謝った後
頭を海に潜らせた

昼間の喧騒は何処に行ったのだろう
真夜中の砂浜で
お互いの優しさを感じた僕らは
見上げた空に煌めく星に
「このときがずっと続きますように」

お互い瞳を交わしただけで
十分だった
相手の気持ちを肌で感じて
「この人をずっと大切にしよう」
微笑む星に約束した


  


Posted by にぎにぎ at 19:29Comments(0)詩2012年4月~

2012年07月03日

さびしき本当の自分

ぼくは誰なのか
ぼくは君ではないしぼくは奴でもない
ぼくはぼくの心はどんな風なのか
ぼくの心は君の無邪気さでもないし奴の意地悪さでもない

ぼくは世間体のために生活するためのお金を稼ぐために
自分を忘れている
不器用でどうしようもなくセンチメンタリズムな
自分を忘れている
このまま身を削って誰にも理解されずに
狭い料簡の中で埋もれていく

募る感情だけがぼくの生きている証なのに

ぼくはもう現実に嫌気がさしているんだ
ぼくはぼくの思考のままに
ぼくを生きていきたいんだ

駅ビルの片隅で
闇を枕に体をくの字にして眠るぼくが
さびしき本当の自分なんだ
  


Posted by にぎにぎ at 02:05Comments(0)詩2012年4月~

2012年07月01日

原発再稼働した死ぬんだ

死ぬんだ
みんな死ぬんだ

おれがおかしくなったのか
日本がおかしくなったのか

死ぬんだ
みんな死ぬんだ

おれは死にたくなかった

おれは後悔している
原発再稼働を止めることができなかったことを

おれはありとあらゆる方法で
原発再稼働を止めるべきだったことを
おれは頭が割れそうな位に後悔している

堪忍してくれ!!

死ぬんだ
みんな死ぬんだ
黒い雨が降る降る降る

おれは大震災があってから
泣いて泣いて泣き続けた
涙はもう出なくなったけど
悲しみは心を切り刻む
痛いよ痛いよ痛いよ

助けてー!!


おれは狂っている?
日本が狂い過ぎている??

死ぬんだ
死ぬんだ
怖いよ
怖いよ
怖いよ

助けてー助けてー!!
神よ!父よ!
助けてー!!!ください  


Posted by にぎにぎ at 23:09Comments(0)詩2012年4月~

2012年07月01日

忘れたいからやりたいんだ

  忘れたいからやりたいんだ

                 にぎにぎ

みんな苦しいんだ
みんな歯がゆいんだ

辛さを紛らわせようと
酒に溺れたり
パチンコに嵌ったり

辛さを快感で吹き飛ばそうと
おんなに甘えたり
おんなを抱いたり
酒の力を借りて
おんなを買いに行ったり

おっぱいチュッチュしたり
ちょめちょめチュバチュバした後
竿をしゃぶってもらって
「気持ちいい」と絶叫したり

みんな苦しいんだ
みんな歯がゆいんだ
時には
やりたくなるんだ

忘れたいから
辛い辛い平日の自分を  


Posted by にぎにぎ at 19:11Comments(0)詩2012年4月~