2013年03月05日

機関車は走りまくった

真っ黒な煙を
もくもくと上らせて上らせ続けた

やっと帰ることができた
ようやくゆっくりできた

ゆっくりと呼吸をして
真っ白な煙から
透明な息を
吐くことができた

真っ黒な煙で
咳が止めどなく
続くときもあったのに

油汗でびっしょりの体を
拭うことを忘れる位
真っしぐらになって

人々に人々の心のために
走りまくった若かりし日々




  


Posted by にぎにぎ at 21:30Comments(0)詩2012年4月~